2017.11.22
リハビリのプロ「理学療法士」
高齢化社会が進む日本では、国が今後の高齢者に対する方針として維持期のリハビリテーションを介護保険で行う方向で進んでいます。そのため、今まで病院などで活躍していた「理学療法士」が介護業界での需要が高まっています。「理学療法士」は国家資格で、身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力の回復や維持、悪化予防を目的に支援するリハビリテーションの専門職です。介護施設のタイプ別に「理学療法士」が求められている役割を紹介します。
入所サービスでの役割
入所サービスとは、施設に入所し日常生活に必要な介護やレクリエーション、機能訓練などを受けるサービスです。施設には、老人保健施設、老人福祉施設、介護療養型医療施設があり最近では、医療面に特化した老人保健施設が多くなってきています。これらの施設では、在宅復帰や他の施設への入所を目的とし、入所者に対して日常生活の介護やレクリエーションの提供と個別リハビリテーションや生活リハビリテーションを行います。
通所サービスでの役割
通所サービスとは、自宅で生活している要介護者が介護事業所に通い1日を過ごすサービスで、デイサービス(通所介護)とデイケア(通所リハビリテーション)の2種類があります。
デイサービスでは、集団での体操やゲーム、歩行練習などが多く、専門的な知識と技術を持って行うリハビリテーションはやりません。しかし、デイケアでは、要介護者の身体機能の維持改善と在宅生活が長く継続できることを目的としたリハビリテーションを行います。今の医療保険では、病院で維持期のリハビリテーションをすると日数制限があり難しくなってきています。そのため、今後はデイケアで介護保険を利用した維持期のリハビリテーションをする方針に変わります。維持期は身体機能に変化がなく同じような治療を繰り返しと思いますが、身体は日々体調が異なり、年齢を重ねれば体力も低下していきます。理学療法士は、利用者の能力にあわせて治療プログラムを作り、家族に対して適切な介護方法をアドバイスする役割があります。
在宅サービスでの役割
在宅サービスとは、要介護者の自宅で提供される介護サービスのことで、訪問介護や訪問看護、訪問リハビリテーションがあります。訪問リハビリテーションは、理学療法士が自宅を訪問してリハビリテーションを行うサービスで、生活に必要な動作を直接練習し環境面のアドバイスを行います。そのため、通院や通所が難しい人でもリハビリテーションを受けることができます。
15年前に介護士として働きはじめ、10年前にキャリアアップを目指し国家資格である介護福祉士の資格を取得しました。介護福祉士の資格を取得後、様々な職場から声がかかり今では訪問介護事業所の施設長をしています。介護業界で国家資格を取得しキャリアアップを目指している人は、当サイトをご利用いただき参考にしてください。当サイトのお問い合わせはこちらまでお願いします。
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