2022.11.30
介護の現場でも活躍できる「看護師」
「看護師」は医療機関で活躍する代表的な職種の1つですが、介護施設でも働けます。医療行為ができる国家資格であり、手に職をつけたい方からも人気の高い職業です。ここでは、「看護師」が介護施設で働く場合の主な役割、病院勤務との違い、介護施設で働く際に必要なことの3つについて紹介しています。医療機関と違う現場で経験を積みたい看護師にもおすすめの情報です。
介護施設での看護師の役割
介護施設は介護が必要な利用者の生活の場としての役割を持っており、スタッフが担う業務は利用者の日常生活のサポートがメインです。介護職は身体介助と生活援助を、看護師は利用者の健康管理や医療処置をメインで行います。
介護施設によっては医師が常駐しておらず、利用者の急変時などは看護師の判断が重視されます。応急処置や医師への連絡などを迅速に行います。具体的には、医師の指示に基づき服薬管理や投薬、点滴、医療機器の管理、たん吸引など多岐にわたる業務を担当します。
これらの業務は、介護施設の施設形態に関わらず共通していることが多いです。利用者の介護度や医師の常駐の有無にもよりますが、基本的には利用者の健康を守ることが看護師の役割です。
病院勤務との違い
病院は患者の病気やケガを治療することが目的で、介護施設は利用者の生活の場として機能していることが大きな違いです。病院では病気やケガの治療のために医療ケアを行うことが多い一方、介護施設では医療ケアを行うことが少なく感じるでしょう。そのため、看護スキルを磨くならまず病院で勤務して経験を積むことがおすすめです。そして、一定期間経験を積んでから新たな視野を広げるために介護施設で勤務する人も多いようです。
看護スキルを磨きたいという気持ちが強いなかで介護施設勤務を選ぶと、医療ケアそのものの出番がさほど多くないことからミスマッチを感じる可能性もあります。
一般的に介護施設は病院勤務よりも慌ただしさが少なく、常勤の場合も夜勤なしで働けることが多いです。そのため、ブランク明けの方や私生活との両立を目指す方からも介護施設は選ばれる傾向にあります。
介護施設で働く際に必要なこと
看護師が介護施設で働く場合、介護施設の前線で活躍している介護職をはじめとする他職種との連携が重視されます。介護の現場では、介護職や理学療法士などの多職種が一丸となり、利用者の自立など共通の目的に向けてチームケアを行います。個人プレイではなく、多職種協働の意識を強く持って業務に当たる必要があるのです。病院でいうチーム医療と同じような意味合いを持っています。
介護施設では、病院以上に多くの職種とともに仕事をすることがあるでしょう。そして、職種や雇用形態ごとに給与や待遇などが異なることもあります。このように、さまざまな職種が集う現場で職種ごとに垣根を作ったり意図的に区別をしたりすると、本来の目的を見失いより良い支援が実践できなくなります。職種を問わず連携を図り、報告・連絡・相談を徹底して、利用者にとってより良い支援を目指すことが大切です。
15年前に介護士として働きはじめ、10年前にキャリアアップを目指し国家資格である介護福祉士の資格を取得しました。介護福祉士の資格を取得後、様々な職場から声がかかり今では訪問介護事業所の施設長をしています。介護業界で国家資格を取得しキャリアアップを目指している人は、当サイトをご利用いただき参考にしてください。当サイトのお問い合わせはこちらまでお願いします。
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